あの頃はよかったよね

脱法ハーブについて書きたいことが多すぎてまとまらないよ。

この記事では当時のハーブ事情について書くよ。

 あと懐かしの銘柄とか。

 

当時の札幌ハーブ屋事情

電話一本でハーブをデリバリーしてくれて、

デリバリー対応外の時間なら狸小路一丁目の山岡家の奥にある店に行けばいい。

今でもその山岡家の近くに行くと思い出します。

 

昔本物の違法ドラッグ屋さんだった店の上の階にお気に入りだったハーブ屋さんはありました。

規制が厳しくなって摘発されるまで札幌で一番でかいところだったと思います。

ぼろい建物の階段を上がって、服屋さんの前を通り過ぎて、ギター屋さんの前も通り過ぎて、

二階の一番つきあたり。

キ〇グって店です。

 

異臭漂う店内に置かれた銀色のパッケージ。いかにもやばそうな色合いのパッケージ。なんか壁にかかってるダーツ。商品を選んでるおっさんとか兄ちゃんとか。よりどりみどりでした。

ちなみに店員さんはめっちゃ怖いです。

スキンヘッドでサングラスを常にかけてて無言でお金と商品を交換する。何かしゃべったかと思えば客にもため口。奥にはひょろい眼鏡のバイトくん。あと無駄に愛想がいいデブ。

 

いかにもやばい店でした。

 

ハーブは主に二種類

脱法ドラッグはざっくり分けるとケミカル系とナチュラル系に分かれます。

ケミカルはだいたいアッパーでナチュラルはダウナー。

主に私たちが吸っていたのはケミカル系、中でもシャブに似せて作られたシャキ系のものでした。

(吸うとシャキっと目が覚める的な意味だと思う)

アッパー系はしゃきっと目が覚めて(ような気がして)、お喋りとか楽しくて、まあ覚せい剤みたいな感じ。

ダウナーは頭がぐわんぐわんして、体感時間が遅れる感じです。

話しかけられても頭が回らなくて返答に一分以上かかるとか、ザラでした。

でもお互いその状態だからまあ許せますが。

 

やばいと思った銘柄

金に物を言わせて(親の金)、吸ったことない銘柄があったらすぐ手を出しました。

一番やばかったのは「田中Z」とかいうクソみたいな名前のやつ。

家でハーブを吸うのに飽きて安いラブホでキメたときでした。

いかにもなネオンピンクの照明がついた部屋で吸ったんですが、

ほんとうに目の前がレインボーに輝き始めた。

立って吸った方がキマるんじゃね?とかいう迷信のもとに立って吸ったんですが、思わずベッドに倒れこみました。

やばかったです。ほんとにやばかった。

酔っぱらうとかそういうのじゃないんです。

なんていうか視界がぱって明るくなって、七色に輝き初めて、自分が何なのかわからなくなりました。

ほんとにやばい成分だったらしくすぐ規制されたので、それを吸ったのは一度きりです。

田中シリーズはほんとにすごかったし、違法ドラッグさえ超すと思います。

  

どんだけ吸ってもキマらない、イカくさい「スパイラル」という銘柄にもなぜかはまりました。

始めて半年くらいかな。

もうとにかくめっちゃくせえ。多分今でも嗅いだらわかる。

イカくさいのをいぶした感じで、なんかわかんないけどめっちゃくさい。

このころはもう脱法ドラッグの時代はピークを越えて、ケミ系はほぼ規制が入り残りはダウナー。

ケミ系で売ってるものはスパイラルくらいでした。

 

 

あとはダウナーですが、「鯉」とか「鬼」とか和名のやつはとんでもねえ強力なダウナーでした。

寝落ち待ったなし。コスパ◎。嫌いだったけど。

 

世代

おもしろいことに脱法ドラッグって、同じ銘柄でも世代があるんです。

最初に出されるのが初代なんですが、

規制が入って脱法じゃなくなるたびに名前が変わります。

「田中」から「田中斬」になったり、「アラジンXXX」が「アラジンXXX2nd」になったり。

 名前一文字でも変えれば売ってOKだったみたいです。グレーだけど。

 

 スパイラル初代から始まり、15世代くらいでほぼハーブ屋はつぶれました。

というか摘発されました。

しぇしぇしぇ~って言いながら犯罪犯したりする人が目立ったからですね。

ハーブ全体の市場で言うと、5世代~14世代くらいの黄金期に私ははまってたわけです。

 

 

次はハーブを通じて知り合った友達、ハーブの切れ目を抑えるために向精神薬を飲んでたら立派なメンヘラになった話を書くよ。